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大変だろうなあ

試験前最後のHくんの授業。
解けない連立方程式を解こうとするのはやめにして、少しでも可能性のある教科をやろう、ということになりました。

翌日試験教科の理科。
オームの法則のところですが、計算以外のところだけでもおさえておこう、と
学校のプリント三枚を出してもらいました。

一枚目は、電流計の読み方や、直列回路と並列回路の違い、電流の流れ方などがメイン。
プリントは一通りやって、○付けまでしてある状態でしたし、答えを隠して渡し、


「一通りやってみてね。そしたら、私が答えを確認するから、できていないところや、忘れていたところを一緒に確認していこうか」と言いました。

ところが。

語句を書く問題(語群から選ぶ形式)では、電流の単位であるアンペアさえ覚えていませんでした。

また、これまでの経験から、電流計の読み方は、5A 50mA 500mAで、目盛りのないものがあり、そこの部分の読み替え方だけ教えればよいと思っていたのですが、目盛りそのものが読めませんでした。

また、流れる電流の大きさがわからない時は、どの端子からつなぐか、という問題も、
「すごく大きな電流が流れちゃうっていう可能性があるから、一番大きなものから繋いでおけば間違いないよね」とヒントを出すのですが、50mAとの答え。500mAと答えてくれれば、まだ、単位を理解していない、ということがわかるのですが…。

直列回路と並列回路を流れる電流についても、これまで、電流=水の量で、説明をしてきました。
「回路を、何も流れていない川だと思ってねー。ここに例えば、10リットルの水を流すわけ。並列だと、ここで道が分かれるから、水も分かれるじゃん。で、ここでまた道がひとつになるから、水もまとまるじゃん。じゃ、10リットル流して、例えばここで4リットルと6リットルに分れていったとしたら、ここでまたまとまって10リットルになるよねー」といった調子で。

Hくんにはこの説明は理解してもらえなかったので、更にイメージしやすくしよう、と、人が道を歩いている、というたとえを出して説明。

水でのたとえよりは、感触がよかったのですが、それでも、やはり、あまりぴんとこないようでした。

というのも、その問題は解けても、同じ問題が他で出たとき、解けないのですね。
同じ問題だ、ということが理解できないのだと思います。

そもそも、私は通常、解説解答プリント(問題プリントと同じ形式で、問題が書いてあるので)を見ながら問題を読み上げつつ解説していくのですが、
その場合、通常、生徒たちは、自分のプリントを見ながら、頷いたり、質問をはさみつつ聞いています。
成績上位者ともなると、解説をメモしていたりもします。

中学生が相手ですし、わざわざ「あなたの手元にあるプリントを見てね」とはいったことはありませんでした。
ところが、彼は、最初、解説中の私の顔を凝視しているのです。(授業中に時々あります。なぜかはわかりません)
慌てて、「私の顔じゃなくて、あなたは、自分の手元の自分のプリントの問題を見なくちゃ」と言ったのですが少々驚きました。

また、「じゃ、2番の問題いくね」と問題番号を口頭で言うだけでは、どの問題をやっているのかわからないようだったので、今どの問題をやっているのか、問題番号を手で示しながら、行いました。

家庭教師なので、完全に彼に合わせて進められますが
これでは、集団での学校の授業、何もわからないだろうなあ…と思います。
辛いだろうなあ…と。
考えさせられます。






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エイミー

>tyuuriさん
ナイスありがとうございます。
by エイミー (2011-06-23 22:10) 

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