SSブログ

後一ヶ月 [Hちゃん(家庭教師)]

私立合格後、Hちゃん、お母様と三人で話す機会を持ちました。

やはり、Hちゃんは元々本人が受けたいと言っていたT高校をおさえたい、
お母様は、合格3校の中で一番レベルの高いO高校をおさえにしたい、と。
(おさえ→本命は公立高校なので、公立に落ちた場合の進学先となる私立)

私としても、O高校をおさえとして、受けたい公立を受けるのが一番なのではないか、と
私自身の意見を話しました。
また、将来、指定校推薦で大学進学したい、と希望しているご家庭なので、
指定校推薦の選択肢が多いのはよりレベルが高いO高校であると私は踏んでいました。
元々、商業科の実績が大きいT高校より良いのではないか、等。
様々な視点から話をしました。

勿論、最後に決めるのは本人です。
3日たった今日、お母様から、O高校へ一時金を振り込んだこと、
そして、公立受験校は迷いに迷い、今日の三者面談でも決められずに、木曜日まで待って貰うことになった、と連絡がありました。

今日の授業では、必ず、Hちゃんから何か話があるだろう、と
受験前ではありますが30分程は話に費やす心づもりをしていました。

これまでも、入試前だからこそ、こうして、長く話をすることが、どの生徒ともありました。

案の定、「N高校とNS高校で迷っています…。」と。

「やっぱり、公立行きたいなって…。O高校なら私立でもいいから公立は好きなところ受けなさいって言われたけど、公立だったら、○○(彼女がやりたいもの)を習っていいって言われてて。でも、NもNSもどっちも厳しいと思うけど、まだNSの方が受かる可能性高いですか?それならNSかなって思ったりして。」

「そうだね、どっちも内申、実力ともに足りていないけれど、NSの方がNよりはレベルが下がるからね。でも、Hちゃんは、元々あんまりNSに惹かれていないの?何か惹かれない理由があったのかな?」

「どうしてかはわかんないんだけど。NSに行った友達の先輩がつまんないって言ってたって聞いたからかな…。でも、その人のこと知ってるわけじゃないし、NSの生活のことはあんまりよくわかんなくて。Nは部活の先輩が行ってて、すごく楽しいよ、おいでよ、って。」

「なるほどね。NSの方が想像しづらいのかな。Nは確かに、校風が自由だから、楽しい、っていうイメージのある学校だもんね。でも、同じ自転車通学としても、Nの方が遠いんだっけ?」

「そう思ったんだけど、お母さんと調べたら300メートルしか変わりませんでした。NSだと坂があるんです。
Nは平坦だから。NSって坂を上らずに行く方法ありませんか?」

「あの学校坂の上じゃん!(笑)ヘリかなんかで通わない限り、不可能かと(笑)」

「確かに(笑)NSだと中学の子、たくさん行くから心強いし、でも、Nだと新しい友達たくさん作れそうだし。なんかほんとどっちがいいかわかんないんです。ひとつだけ、制服はNの方が可愛い」

「それは間違いないね(笑)Nの制服可愛いもんね。」

30分くらい話して、授業に入りました。

彼女の取り組み方が変わってきたのを感じます。

公立受験を目指していて、ボーダー外にいる生徒に対しては、ギリギリまで
厳しいことを言って、あえて追い詰めることがあります。
今年はそれをしていません。

いつでも、この段階まで来たら、
本人はもう、やりこまなければいけないこと、苦手を潰していかなければいけないことも理解しています。

「入試の前日にやったことが、入試で出るかもしれないんだよ!?間違えたものをやれるようにしてこそ勉強だよ!できなかったことをできるようにしてこそ勉強だよ!」

特に今年、それを何度言ったかわかりません。

今回、偶然にも、O高校の入試前日にやらせた、入試に出そうな内容のプリントと同じ問題が出題されました。
また「文学史出るよ!」と渡していたプリントからの出題が三校目でもあり、本人の中での意識も、変わってきているようです。

これまで、精神的に「何が何でも受かってやる」という強さのあったSちゃんや、私の前だからこそ泣いたりする長い付き合いのMちゃんの時には、「わかっていてできていない」ことで叱ることがありました。
そうしてギリギリまで、発破をかけ、本当にギリギリの時期に、合格圏内に入ってきたりしました。

しかし今年はしていません。Hちゃんの不安感が、ただでさえ、とても強いことを感じるからです。
これ以上追い込むのではなく、「自信を持って挑めるように」してあげたい、と思っています。

それぞれの生徒のその時々の状況や性格に合わせて、向き合っていけるのは、家庭教師ならでは、と思います。

英作文の単元、採点しているとぼろぼろミスが出て、バツが連発し始めると
横で、顔が曇るのがわかります。
「はあ…ヤバい」

「英作文、出来るようになってきたね」
「できてないです」
「最初はさ、形もできてなかったじゃん。今、主語と述語動詞の大体の形はできてるじゃん。文法もちゃんと、不定詞使うこともわかってる。でも、ここにそのレースで、ってあるよね?~で、は?それ抜けてるよ。そこだけ。」
「あ、そっか」

「理科、やばいですよね。理科が足引っ張ってますよね。もうどうしよう。」
「よかったじゃん、苦手なのが英語や数学じゃなくて。英語や数学今更その点ですって言われたら、もう手のつけようがないよ(笑)それに、理科、何の単元が苦手か自分でわかってるでしょ?その単元だけやればいいんだよ、どこを潰していけばいいかわかってるから対策できるじゃん。」

彼女との最後の授業まで、あと10回。
寂しいですが。

どこを受けるのでもいい。
どんな結果でもいい。
自信を持って挑むことができるように、最後までサポートしたいと思っています。




nice!(1)  コメント(1) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 1

コメント 1

エイミー

>tyuuriさん
niceありがとうございます。
by エイミー (2012-02-15 01:15) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

私立入試終了どうするのか ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。