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合格! [Hちゃん(家庭教師)]

Hちゃん、第一志望のN高校から合格を頂きました!

「受かりました!」と電話越しに弾んだ声。

昨日から緊張してその瞬間を待っていたのは、きっと、Hちゃんも、ご両親も私も同じこと。

その瞬間の喜びは、到底文章にできるものではありません。

今年も、色々ありました。ギリギリまで決められなかった志望校。
そして、内申も実力も足りない中でのチャレンジ受験でした。

部活動で思うように勉強が出来ないこともありました。
後半は特に、身体の不調に悩まされました。

時には夜明けに起こされて、きっと泣きながら勉強した日もあったと思います。
物理的に足りない時間の中で、私が課す宿題に苦しんだ日もあったと思います。

けれど、頑張りぬいて、それらを乗り越えたからこそ味わえる喜びを、存分に味わってほしいと思います。

苦しめば苦しんだだけ、頑張れば頑張っただけ、味わえる喜びも大きいものです。
「行ける高校」に合格したのではなく「行きたい高校」への切符を自らの努力で見事掴み取ったHちゃん。
素晴らしいと思います。

そうして苦労して手に入れた「高校生活」ならば、簡単に手放そうとも思わないでしょう。

高校受験は、勉強成果を試すだけのものではないと思っています。
初めての受験というハードルを超えて、培った精神力はこれから生きていく中で
大きな糧となると思っています。

Hちゃんのご家庭は、お母様が、子どものことを本当によく見ているなと感じられる御家庭でした。
ハードな部活スケジュールの中でも、時には夜明けに叩き起こし、宿題をやらせる一方で、限界を越えたと思うと、家庭教師を休ませて休養日にさせていたこともありました。

後半、Hちゃんが不安定になってからは、お母様と何度もやり取りをしました。
その時々の彼女の精神状態を知り、落ち込んでいる時には追い込まないように、また、
私自身、「褒める」ことを意識し、できるようになっていること、を意識させることを心がけてきました。
欠点を告げる時は必ず一つ褒める、一つ褒めて一つ欠点を言う、を心がけながら。


絶対受かってやる、負けるもんか!というタイプが、前年のBちゃんや、数年前のSちゃん、Mちゃんのような子であったとすると、数年前のAちゃんや今年のHちゃんは「受かりたいから頑張っているけれど、不安で仕方ない。」と不安が先に立ってしまうタイプ。

だからこそ、「自信を持って受験に挑めるようにする」ことがひとつの目標でもありました。

そして、私にとっては、
B塾時代から指導してきたMちゃんは別として
本当に五年ぶりに、生徒に心から情が沸いた年でもありました。

いや勿論、塾を辞めた年から教えていたSちゃんやAちゃんにも情はありました。
けれど、生徒に情を持つことが私は怖かったのでしょう。
あの日々と別れを思うと、あの別れを思い出すと、一定以上の情を持たないようにする方が楽でした。
心が自然に、情をセーブしていたように思うのですが、Hちゃんとの授業を通して、そのセーブが
外れたことを感じています。

とにかく素敵なお母様で素敵な御家庭で、楽しんで指導させて頂いた二年間でした。
指導終了が本当に寂しいです。
けれども、今年も最後まで始動させて頂けたことに、そして、合格を頂けたことに感謝して
週末には、最後の挨拶に伺います。

そして、来年度の新規家庭教師はまだ未定。
良い出会いがありますように。




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エイミー

>tyuuriさん
niceありがとうございます。
by エイミー (2012-03-24 21:52) 

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