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Sちゃんとのランチ [Sちゃん(家庭教師:努力の軌跡 08満了]

私にとって忘れられない生徒の一人であるSちゃん。
正直に言えば、「こんな生徒を教えたい!」の理想形です。
そして、我が娘もこんな風になってくれたら、と思います。

努力が出来ること、負けん気が強いこと、

これは、今も仲良くしている元生徒Mちゃんにも共通する特長だと思います。

さて、今年の年賀状には、Sちゃんから、春から社会人です。東京に行きます、その前にお会いしたいです、と連絡先が記載されていました。

そして、先日、ランチをしてきました。

待ち合わせした駅近くのイタリアン、少し遅れて入ると、黒髪に個性的なメイク、
中学生の時の面影を残した彼女が笑って会釈してくれました。

高校から専門科に在籍し、大学でもその専門を学んでいるSちゃんですが
大学二年時の実習で、「合わない」と気付いたそうです。
そして、「どうしよう、何をしよう」と思った時、やってみたい、と思ったのがアパレルの販売員。
好きなブランドの店舗に立ってみたいと。

そうしてそれから二年、その好きなブランドの会社の正社員になる道を選んだとのこと。
「国家試験も受けません。というか、学内の足切りにあっちゃって受けられない。親には申し訳ないけど、でも、やりたいと思うことが見つかったから、それでいいかなって、言い訳かもしれないですけど」

「初めての一人暮らし、しかも東京。すっごく不安ですけど…」
そう語りつつも、きらきら輝いて見えたSちゃん。
「配属される可能性のあるお店、代官山にもあって。」
「やーかっこいい!」

私たちが住むこの都市は、田舎ではありませんが、東京にはかなうはずもなく。
彼女の若さとエネルギーと東京という街。すべてかけ合わせたらなんだか無限の可能性ときらきらを秘めている気がします。

「今、部屋の整理してるんですけど、中学の時の家庭教師のプリントやノートの山、私の努力の塊だっていう気がして、捨てられません。」

家庭教師、とその四文字を言葉にすると、いつも真っ先に浮かんでくるのは、
真夏の暑い盛り、冷房が効いたSちゃんの家の、お父様の書斎でしていた授業と、途中でお母様が差し入れてくださる赤銅色の冷たいグラスのアイスティーの味。
真冬、入試も迫った季節。あたたかいSちゃんの部屋のファンヒーターのエラー音と、あたたかいカフェオレと過去問対策の授業。

私にとっても、家庭教師初年度で、必死になってやった入試対策でした。
あの頃は、B塾を辞めて間もない時期で、苦い思い出と、苦しい胸の内から逃れたくて必死で、
けれどもすごく過去にとらわれていたと思います。

けれど、今になって、あの頃の「今」が懐かしい「過去」になっていることに気づき
それが「思い出したい過去」「思い出しても苦しくない過去」であることが嬉しいです。
そして、そういう、後悔のない過去を生み出せるのは、今、現在を、後悔なく過ごすことなのですよね。

そしてあの年の生徒達と今も繋がれていることに感謝。
Sちゃんの新しい道がどうか、素敵なものでありますように。


nice!(2)  コメント(1) 
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コメント 1

エイミー

>makimakiさん
いつもお礼が遅くなり申し訳ありません。
niceありがとうございます。

>tyuuriさん
こんばんは。いつもお礼が遅くなり申し訳ありません。
niceありがとうございます。
by エイミー (2015-03-14 23:01) 

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