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8周年 [B塾を辞めて…]

十二月に入り、ぐんと寒くなりました。
B塾を辞めたあの年のあの日も、寒い一日でした。

昨年は、ブログを書いている精神的余裕はなかったように思います。←子育てで。

昨日で、B塾を辞めて八年が過ぎたことになります。

もうあまりにも、昔のことすぎて、細かいことはこのブログを見なければ思い出せません。
ただ、あの時の「感覚」だけは今も残っています。

あの時、思いました。
十年たったら忘れられるかな?と。

八年過ぎて言えることは、十年たっても忘れない、ということ。
それほどまでに、大きいことだった、ということ。

そして、私はやっぱり、場所を移せど同じ世界にいて
きっと、十年目も同じ世界にいるのだろうということ。

今日は、T先生と子連れで会っていました。
今思えば、授業後の塾の教室や、深夜のファミレスで笑い転げていた日々は
青春でもあったのかもしれないと思います。
だからこそ、尚更忘れられないのかな。

互いに結婚し、家庭を持ち、親になり…。
不思議な気がします。
八年。長いような短いような。

一年に一度。
あの年の生徒達の顔を必ず思い浮かべる日。
みんなが幸せでありますように。




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期末テスト結果 [家庭教師]

新しい家庭教師先のSちゃんの、期末テスト結果が出ました。
担当した英語は、なんとか19点アップ。
お母様から電話を頂き、国立大生が指導した方は全く点数が変わらず、本人の気持にも変化が持てなかったので断ったとのこと、時間を増やして、私にすべての指導をお願いしたい、との申し出を頂きました。

保護者の方は、地元国立大学の名前に弱いですし、この大学の学生なら、と思いがちです。
けれど思います。
教えることと勉強が出来ることは別だ、と。多分、同業者ならば感じていることなのでしょうが。
むしろ、出来る人、は勉強を教えるのが苦手な場合もあります。
教えることと学歴とは別問題なのだとつくづく思います。

今回のご家庭の場合は、国立大生は家庭教師未経験だったため、時給が安かった、というのが最大のポイントだったようですが。


さて、それはともかく。
11月に始めて指導時間8時間。その中で、間接疑問文から関係代名詞まで、中学で一番の難関単元を一気に、とりあえず詰め込むしかありませんでした。
初指導で、まずは勉強方法から変えて行かなければならない中でのこの単元。大変でした。
とにかく、勉強のやり方から変えて、難関単元を指導するというのは、本当に大変!

彼女の場合、まず、勉強の仕方を知りません。
学校のワークは丁寧に赤で直し、解説に書いてある解説を丁寧に書き写しています。
いったいこれだけのために、どれだけの無駄な時間を費やしていることか。

宿題も、4回中2回が、「時間がなくてできませんでした」と。
多分、今までの勉強時間も少なく、中一日で、他の家庭教師も入ってしまったら、もう「時間がなかった」という状態。
宿題の必要性を説き、お母様にもお話し、テキストのやり方も、直しには赤ペンを使わないことも、書くだけに意味はないことも、覚えることの必要性、覚え方など。
とにかく、ゼロから教え込んでいくしかないのに、8時間しかとれない!ということでかなり焦りました。

更に、12月には私立の推薦入試の志望校決定になるのですが、お母様もよく状況を御存じなかったようで、まだなんとなく先のことのように思われていたようで。
入試についてのお話もして、現在の実力と内申にあっていて、彼女の雰囲気にあいそうな学校を慌てて見学に行ってもらいました。
学校見学も最後のチャンスだったので、滑り込みセーフでした。

というわけで、ばたばたの新規家庭教師ですが、久々の英語指導は楽しく、張り合いのある時間となっています。入試まで残り二ヶ月、最善を尽くしたいと思います。
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家庭教師再開へ [家庭教師]

先日面接に行った御家庭の家庭教師をすることが決まりました。

予算の関係上、理数は、地元国立大の学生(家庭教師未経験のため時給が安い)に依頼、
英語と、進路指導等をお願いしたいとのことでした。

とりあえず、初授業が月曜日にあります。頑張りたいと思います。

実は、家庭教師で英語を教えるのは、三年ぶり?
FくんとSくんには数学を教えており、その前年も、なぜか数学メイン指導。
家庭教師派遣会社を通すと、女性講師依頼の場合、英語はできる人が多いらしく
英数どちらかであれば、数学を依頼されることが多い気がします。ただ、正直なところ、数学の方が、とりあえず点数を上げるには楽なのですが。
英語は、単語を覚えてくれないと話にならないので…。しかもbe動詞のところから分からない子は多く、つまり中1の最初から指導しないといけない、という厳しい事態になりがち。

かつて、B塾で教えていた時は、毎日毎日英語ばっかり教えていたのですが。
教科書改訂後、教えていないので、文法はともかく、単語は目を通していかなければ。
月曜日は、実家にこもって、予習と、授業準備をします(笑)

面接時に顔は合わせているものの、授業をやるのは初。
どんな子かな、どんな出会いになるかな。
期待と不安、は相手も同じでしょう。
とにかく、笑顔で、楽しく頑張ってきたいと思います!

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面接 [家庭教師]

前回のブログ記事を書いたすぐ後に、個人契約の掲示板からの問い合わせがあり、
今日、面談に行ってきました。

中3の女の子。勉強がどんどんわからなくなり、小学校の時はプリント教室に通っていたが
宿題の為に、2時間も3時間も机に向かっていて、それでも全然わからないという、と。
中学では個別指導塾に通ったものの、全く成績は上がらず、本人のやる気もなく退塾したということでした。

この地域。教えるのは初めてなのですが、文教地区として有名な区域です。
二学期の中間テスト問題を見せてもらって驚きました。
基本問題からの出題は少しで、いわゆる入試レベル、問題集の応用問題のページで出てくる問題が目白押し。
更に問題数が多い。
私の出身地域や、隣接区域とは全く違います。こちらでは、基本問題メイン、後半に応用問題が数問ある程度ですし、問題数もこんなに多くありません。
レベルの高い地域という認識はありましたが、まさかこんなに差があるとは思いませんでした。

これは確かに、苦手な子は歯がたたない、というより、少し「できる」「わかるようになった」程度ではテストの点に反映されません。

上位層からしたら、私の住んでいる地域や隣接区域の問題では、差が付きません。
だから、こうしたレベルの高い地域の試験問題の方がよいのだと思います。
ただ、成績下位者からすれば、少々やっても結果に反映されず、結果に反映されないと、自信も失われ、やる気もどんどん下がるだけ。

学力に差がある生徒達が一度に学ぶ公立中学で、バランスを保つのは難しいのかもしれませんが
なんだか考えさせられてしまいました。

肝心の面談は、お母様と話すこと一時間半。
これからの指導となると、どうしても物理的に時間が足りないので、そのあたりは正直なこともお話し、私に出来ることはしっかり提示してきたつもりです。
あとは、御家庭や本人の判断になるでしょう。
決まることを願いつつ、今回決まらなければ、また新たな案件を探しますが、波に乗ってきた気がするので
そろそろ、どこかで決まりそうな気がします。


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専業主婦 [その他]

結局、新たな家庭教師先を決めることができないまま、二ヶ月ほど経ってしまいました。

案件を探したりはしているのですが、なんとなく臆病になっています。
「成績が悪くてもスタート地点がどんなに低くてもいい。ただ、伸びたい、受かりたいという意思を持っている子を教えたい」そう思うあまり。

今までのように、何件も家庭教師をできるのならば、良かったのですが、どうしても「教えがいのある子を教えたい」という贅沢な願望が芽生えてしまっています。

いい加減決めないと、とは思っているのですが…。

昨日は、T先生とランチ。6月に出産した彼女には4ヶ月になる子どもがいて、同じ塾で中学生に手を焼いた私たちが、互いに母になっている不思議。互いの子どもを抱きながら話す。
「今度、ディズニー行くよー。Tちゃんと行って以来だよ」
「あれって十年くらい前?」
「いや、十年前知り合ってないし。」
「そうだっけ?あの塾にいたの、十年くらい前じゃない?」

そうか。十年近く経つのか。あれから。
あの時、塾の教室で初めてT先生と会話した時のことも覚えているのに、もうそんなになるのか、と。
時の流れは速いものです。きっと、バタバタと過ぎる今の毎日のことも、いつか懐かしく思い返す日が来るのでしょうね。今を大事に、過ごしたいと思います。

そしてとりあえず家庭教師先を決めなければ!
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ひさびさー [教育観]

久々の更新になりました。

最近、娘に体力がついてきて、昼間しっかり運動しないと、夜起きだして騒いだり、なかなか寝付かなかったりするようになりました。

「午前に公園行って午後は支援センター行ってー」などと、先輩ママである友人から聞いてはいたものの…。

もともと体力の無い私。娘に付き合って一日過ごすと疲れ果て、夜寝かしつけで一緒に寝てしまい、はっと起きて家事!という毎日。片付けや掃除、トイレ掃除など日中やりづらいことも全て夜。さらに、夕方ぐずると食事の準備をしづらいので、娘が寝た後に翌日の夕食準備もしており、さらに帰宅した夫の食事を出して話をしていると、あっというまに十二時。

一日、のんびりお茶を飲んで休む、なんていう暇はない毎日を過ごしていると、子育ては体力勝負、と実感しますね。気持ちはあっても体がついていかない(笑)

というわけで、ブログも全然更新できていませんでした。

最近は完全に専業主婦に戻っており、家庭教師も案件を見つけられていません。

そんな中、娘と公園に行ったら。
ちょうど、近くの小学校の小学一年生が校外学習で来ていました。
娘がバランスを崩して転びかけた時、「あ、大丈夫?」と声をかけてきてくれた数人のグループ。
人懐っこく、兄弟の話や、「今日は秋を探しに来たの」と、校外学習のテーマも教えてくれて、収穫物もいろいろ見せてくれました。

一年生可愛い!!
そして、みんな同時に喋る!笑

B塾で塾講師をしていた時を思い出しました。
こんな風だったな、小学生のグループ授業。みんなが同時に話すから収集つかない!と思っていました。
けれど、手のひらに握りしめてもってきたおやつをくれたり、「先生と結婚するー」と言ってくれたり。
可愛かった!!あの時の気持ち、思い出しました。

そして自分が親になり、あの頃よりも、低学年の子供たちをより可愛いと思う様になりました。
もともとは、中学生とのやり取りが好きで、また、学習内容も、中学生の方が教えやすいため、私は中学生を受け持つことの方が好きだったのですが、小学生いいな、と。
そして、やっぱり塾講師をしたいな、と。

夕方にコマが入る小学生の授業なら、塾講師できるかもしれない、とも思います。
ただ、効率よく稼げるのは家庭教師ですし、何よりも、大学生に混じって塾バイトが務まるのかどうか。
もはやあまりにも「自分のやり方」が出来あがってしまっているため、大学生バイトに混じってチェーンの塾で、バイトをするのは難しいような気もしています。

どっちがいいのでしょうね。やはりいまは家庭教師をする時期なのかな。迷います。
どちらにせよ、家庭教師はやれそうな案件がないのですが。
というよりは、本当に家庭教師を探すのであれば、年度末まで紹介を断っている会社にもこちらからコンタクトをとって見ればいいのかもしれませんが。





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ディーラーで感じたこと [教育観]

昨年、車を買い換えました。

それまで乗っていた車は私の初の車であり、十年近く、Aディーラーでお世話になっていました。
Aディーラーの担当Oさんとは十年近い付き合いがあったわけですが、その長い間、腹が立ったり、不安を感じたことはありませんでした。
私より数歳年上らしいOさん、私が前車を購入した時にはまだ新入社員に近い位の年次だったのではなかったかと思います。

そして、昨年、私が最後に選んだ車は、Aディーラーでは取り扱いのない車でした。
そのため、Bディーラーに足を運び、そこで担当してくれたのがKさんでした。
入社三年目という彼は、頼りない感じもしたものの、熱心に対応してくれ、その頑張りにエールを送るようなつもりもあって、Bディーラーで車を購入したのでした。
多分、私の今のっている車がAディーラーで販売していれば、Oさんから買ったのですけどね。

購入前は、質問したことが分からないとその日じゅうに調べて家までやってくるなど、熱心に対応してくれたはずのKさんは、購入が決まると、対応がおろそかになってきました。
小さなミスや不手際が続き、そのたびに、「言い訳」をするのです。
言い逃れ、とでもいうのでしょうか。

それは、どこかでばれてしまう嘘です。
小さなウソをつくと、それを上塗りしなければならず、そこでぼろを出してしまうと、嘘をついたことがばれてしまうわけです。

そんな繰り返しで、私は彼に少々愛想が尽きていました。
ディーラーそのものの対応も、Aディーラーの時に感じた丁寧さが一切ないのです。

そんな中、夫の車が当て逃げされ、出張中の夫に代わり、久々に、夫の車を持ってAディーラーに向かいました。夫は、お世話になっていたディーラーが引っ越しにより遠方になったために、点検等ではAディーラーにお世話になっています。

久々にやってきた担当Oさんは、相変わらず頼れて、Kさんとの違いは歴然。
Bディーラーで頼んでいた私の車の定期点検を、Aディーラーに変更したかったのですが、確かメンテナンスパックに入っており、途中解約はできないはずでした。念の為調べようとファイルを開いたのですが、メンテナンスパック控えがありません。Bディーラーに電話したところ、Kさんいわく、控えの入れ忘れだとかで。

そして待つこと数日。まだ送られてこない控え。
業を煮やして電話をすると、再びの言い訳。
そして「すいません」

宿題をせずに、言い逃れや言い訳する生徒は嫌いな私。
ミスや、忘れることは誰にでもあります。
その時はまずは素直に謝ること。そして、その後の対応を考えること。
重要なのは「失敗した後」
勉強でも同じこと。
つくづく思いました。

そして自分自身にも自戒を込めて…。
できないこと、わからないこと、ミスをすること、それは問題じゃない。
そのあとどうするか、こそが重要なのだと。

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家庭教師辞めました [FくんとSくん[家庭教師)]

改めまして。

Sくんの、家庭教師を辞めました。

その選択が正しかったのか、自分にもっとできることがあったのか、自問自答しています。

何よりも、「解けない問題をそのままにして終わった」という感じがしています。
もし次に同じような生徒に出会った時、どう対応したらいいのだろうかと…。

Sくんには、数学メインで教えていましたが、理解力そのものは、数学が1や2の生徒と同様、特に、「おかしい」と思う面はありませんでした。図形に関しては、かなり認識能力が低いと思われましたが、それ以外については、お兄ちゃんであるF君の時に感じたような違和感はありませんでした。

しかし、問題なのはこの先です。
学校のワークを利用し、ゆっくり噛み砕いて丁寧に説明し、演習させる。あらかじめ、コピーを取らせておき、宿題はそのワークの解き直しを出していました。
家庭教師の当日に一度目のやり直し、そこから一日おきに、最低でも三回やらせて、次の授業で全く同じ問題をテスト、という流れ。

しかし、この宿題を、やれるところだけやって、あとは写してくるわけです。

解き方も丁寧に書き、本人がメモを取れないので、私が付箋などで書き込んで、自分で見直せるようにして渡していました。
「まずは、何も見ないでコピーに解いてみるんだよ。それで出来なかった問題は、私のメモとかを見ながら授業を思い出して、やり方を確認しながら別紙に解いてみる。そうしたら次にはやり方を見ないで解いてみる。OKと思えたら、コピーの方に何も見ないでやってみよう。三回目は、テストのつもりでやって、出来ないものがあったら、それだけを繰り返しやってテストで丸になるようにしてね」と、横で実演しながら、宿題の仕方も繰り返し教えてきました。
自分でやって、それでもわからないところは、次回の授業で聞くんだよ、と。

それでも、どんなに繰り返しても、写してくるんですね。

本人はそれを否定します。というよりは、決して写したことは認めません。

元々、最初はそれでも仕方ないと思っていました。
少々厳しいことを言ってでも、定期テストの点が上がれば、成功体験をすることができれば、気持ちも変わるだろう、と思ったのです。
今までそうでした。自己肯定感が低く、投げやりになっている子どもたちも、成功体験を積ませることで、自信を持てるようになり、勉強への意識も変わっていくのを見てきました。
だから、きっと、S君もそうだろうと思ったのです。
2点だった数学が40点台になり、けれど、それでも、宿題を写すのです。それはその後も変わらず。
成功体験が、プラスの効果をもたらしませんでした。

夏休みに入る前には、高校に行こうよ、といくつかの高校名を出して、HPを見てもらう等しました。
それも、意味はなかったようです。

お兄ちゃん自身が専門学校に行っており、掃除をすれば単位も取れるとか?
今までの生徒達が「本当に行く高校ないよ」とデータを示して見せることで、「やばい」という感覚を持っていたのですが、彼は、無試験で行けるところがあることを知っていますし、多分、親も、それを許容していました。



自宅学習で、学校の夏休みの宿題である理科や社会のワークもやらせたのですが、写してくるので、お母さんに解答の管理を頼みました。
社会は、覚えないとダメだよ、と、暗記の仕方も丁寧に教えたのですが、時間がかかるだけで、覚えられない、とお母さんいわく。
「ナイル川、とか書く必要はないんだよ。答を隠して言えるかどうか確認するの。言えなかったらチェックを入れて…」「こういう風にやればこの箇所覚えるのに五分もかからないよね。一ページやるのに三十分もかからずにやれるよ」などなど。

でも、やってこないんです。

英語は、お母さんが得意とのことで、塾用教材を購入し、お母さんに教えてもらうことにしました。
しかし、単語も覚えきれません。どんなにやっても覚えきれません。夏休み明け、unit1~4の単語100問テストがあるとのこと、そのたった100問が、書けないのです。お母さんいわく、先生が来る前は書けるようにしたのに書けなくなる、昨日書けたものが書けなくなる、と。

ローマ字が書けることは確認済み、更に、読んで言って書いて覚えるんだよ、英単語は言葉だから、読んで言えないとダメだよ、などなど、思いつくことは伝えるのですが、tomorrowが、tomorou、という調子。


行き詰っていました。
教えても教えても、様々な策を考えても、結局、前進しません。
今日は改善したかと思っても先へ繋がりません。
数学も、テスト箇所がたまるばかりで、宿題は投げやり、前の部分が消化できていないので先へも進めない。

本人に問うても、黙り込むばかり。

私は。
どんな子でも、「できるようになりたい」「わかるようになりたい」という気持ちは根本にあると思っていました。
昔、オール1の生徒を教えていた時のこと。
彼はいわゆる問題児で、マンツーで授業をしていても、ペットボトルで私を殴るか、私の文房具を壊すか、くらいしかしませんでした。それでも、私とはコミュニケーションが取れていて、他の講師が代講で入ると、突っ伏したまま、一切目線も合わせない、そう言う子でした。
その日、理科の試験の前日でした。単元は生物で、やりやすい分野とあって、他の生徒達はみな、自習に励んでいたのですが、相変わらず彼だけは塾にいるだけ。
横で私は言いました。「授業しないわけにいかないからさ。あなた、聞いてなくてもいいけど、説明だけするよ。明日理科試験あるでしょ。今回、覚えるだけでけっこう点が取れるよ。」
そういってワークを置いて、線を引きながら説明し始めて、ふと気付くと、寝たままの姿勢で、けれど、目だけ文字を追っている。聞いてる。。

勉強なんかする気がないと思っていた子の、真剣な目でした。

そういう体験をいくつか繰り返して、いつしか思っていました。
「みんな、わかりたい、とか、できるようになりたい、という気持ちはある。だけど、もうわからなくなりすぎていてどうしようもなくなっていたり、どうしていいかもわからなくなっている。拒否反応すら出ている。それを、上手く取り除いて、きっかけづくりをしていくのが仕事だ、と。

だから、オール1だっていい、今できていなくてもいい、ただ、こんな風にやればいいんだよ、こんな風にやっていけば、ほら上がった、ほら出来た、出来るじゃん、出来たじゃん、そうして成功体験を積ませていくうちに、いつの間にか、自分一人で進めていけている、そういう指導をしてきました。

「どうせわからんし」「ばかだから」と言っていた子たちが、「数学、学校の授業なんかわかるようになってきた」そう言ってくれるのを何度も目にしてきたし、「高校いかんくていいわ」と言っていた子が、「高校行こうかな」と言い始める。

「自転車の補助輪外し」と呼んでいた自分の指導法。
「最初は、きっちり手を添えて、時には叱咤して、時には褒めて。そうしているうちに、気付いたら自分一人で走れるようになっている。」

それが。全然通用しなかったことに、根本から何かを覆された気がしました。

できるようになりたい、なんて全く思っていない生徒がいる???
それとも、お兄ちゃんが知的障がいのボーダーだったように、何かあるのでしょうか?
それとも、これは、今までに偶然私が体験してこなかっただけで、普通にあるケースなのでしょうか?

昨日、最後の授業の時に、宿題が全くできていなかった彼に、その場で、宿題のやり方を再度教えて実践させたのですが、もう、やらなさすぎて、私が書いた解説の意味さえわからなくなっている。
だから、三択で選択肢を与えたのです。
「1、もう一度、お母さんに頼んで時間を取って、一次関数全て一緒に復習する、2、自分で出来るところは頑張って自分で解決して、今度こそ、本当にわからないところを私に聞く、3、もうやる気はないので辞める」

いつもと同じように黙り込んだ彼に、自ら結論を出すように言いました。私が席を外した間、話し合ったのか、お母さんが伝えてきたのが、3でした。

「先生からあんなに二学期の重要性を説かれて、せめて、意欲関心態度の評定はcをなくそう、と言われたのに、そのためには、忘れ物をしない、と言われたのに、初日から国語の教科書がなかったんです。この子は頑固で、勉強したくないと思ったらしたくないんだと思います。本人のやる気がないのに続けても意味がないと思うので」
それがお母さんの出された結論でもありました。

ただ、私の中には大きなもやもやが今もあります。
解けない問題をそのままにして終わってしまったような。
次に同様の生徒に会った場合、どうしていいかわからないと思います。

今まで多くの生徒に出会って、自分なりにノウハウを蓄えてきたつもりですが、今回は初のケース。
それだけに、試行錯誤して、何か道を導き出すつもりでいたのですが、それができないまま終わってしまいました。

そして、半年間、一生懸命やった私の仕事は何の意味があったのか。。。必死で学校より進めて作った一次関数の貯金も、ゼロになるんですねこれで。
正負の数の計算もあやしい状況から、なんとか2に上げた数学もあっという間に1に戻る。
半年間の私の仕事の無意味さに無力感さえ覚えつつ。

とりあえず、新しい家庭教師を探したいと思うのですが、個人契約は難しいかな…一旦、派遣会社に頼るしかないかなあー。


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家庭教師辞めました [FくんとSくん[家庭教師)]

勉強の仕方、暗記の仕方、接し方、何をどう教えても、考えつくこと、やり尽くしたけどダメでした。本人、できるようになりたい、って思ってなかったんですね。こんなことあるんですね。だから、成功体験させても、先につながらなかった。
それにしても、辞める、っていうのはやっぱり、どんなに悩んで話し合った結果でも、これでよかったのかな?って自問自答しちゃうし、この選択でよかったのかな?って思う。
半年間頑張ってできるようにしてきたこともこれで、ゼロに戻るのかーってなんか無力感ー。この半年の私の仕事は何を残したんだろうか。
携帯からなので、取り急ぎご報告。また、きちんとUPします。

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自己テスト [FくんとSくん[家庭教師)]

結局進歩はないですね。

宿題は「やっただけ」
テストには受からない。

どんなに宿題のやり方を説明しても、
細かく書いても、「自己テスト」をして「何も見ずに解けるようにして初めて宿題をやれたと言える」という話をしても、自己テストのやり方を説明しても、だめですねえ…。

覚えたことがない、そういう生徒はいくらでもいます。
過去に教えた生徒達の中にもたくさんいました。

一昨年のEちゃん、数年前のDちゃん等等。

彼女達にも、「覚え方」から指導しました。
一時間くらい費やして、「覚え方」の指導をしたこともあります。

その結果、覚えることができるようになったのは
少なくとも彼女達に、多少なりとも「覚えよう」という気があったからなのでしょう。

自己テストをして「覚える」という作業をしない限り、どの教科も絶対に上がらない。
当然ですが。

三月に指導開始して半年。
うーーーん。
悩ましいですね。

最近流行りの「成績保証制度」のある塾はどうしているんだろう?
毎日自習に来させているのでしょうかね。
少なくとも塾ならばそれができるのですが、家庭教師ではやはりそれは無理なのですよね。


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